2015.09.16 「アンリミテッド」
英語教師:上杉ひろ
日本では2015年3月に公開されました。原題は”Tracers”。邦画で「富江 アンリミテッド」という、全く別の作品があるので要注意です。
原題の”Tracers”というのは、パルクールというスポーツを実践する人々を指すそうです。では、このパルクールとは何か?という疑問をもたれるでしょう。これは説明が難しいのですが、私なりの言葉では忍者みたいな動きをするものです。パルクールを存分に描写したのが、この映画でもあります。他にもパルクールの映画はあるようですが、なかなかクールな本作品は一見の価値ありです。
私が高校生の頃、アメリカの子供たちの間では忍者が流行っていました。当時あまり日本に住んでいなかった私は、日本ではまだ忍者が現存しているのかアメリカで子供に尋ねられ、こんなに流行しているくらいだから残っているかも知れないと思ったものです。いま考えてみると恥ずかしい話ですが。そんな忍者っぽい動きのパルクール。この映画ではニューヨーク市が舞台ですが、東京が舞台でも充分に面白いのでは。
この映画はストーリーも意外な展開をたどり、楽しめます。2、3回ひねりが入っています。少しプロモーション・ビデオ風な要素もありながら、ラブ・ストーリーにもなっています。
そして英語の表現では”I mean it.”を取りあげたいと思います。この作品の中盤でちらりと登場するのですが、「本気で言っているのだよ」という意味になります。短くて簡単ですが、自然な会話を醸し出します。例えば、待ち合わせの時間に遅れないように、本気で言っているのだよ、といった具合に使えます。少し釘をさしておきたい時にいかがですか?