2015.08.05 映画紹介「プロミスト・ランド」
英語教師・上杉ひろ
原題は”Promised Land”です。日本では2014年公開。大企業が資源開発をする為に田舎へ人を送りこむ物語です。地味な映画ですが、銃をバンバン撃つ映画とは異なり、ストーリーで魅了する内容となっています。とにかく脚本がよく練れています。
この映画のテーマはいくつか考えられますが、一つ挙げられるのは「仕事をするということ」ではないでしょうか。仕事をしていれば山もあれば谷もあります。そういった素朴なテーマを、映画としては珍しく扱っていると思います。しかも主役を演じているマット・デイモンは、舞台にはならないのですがアイオワ州出身という設定で、アイオワに住んでいたこともある私としては、嬉しいばかりでした。
アイオワは、米国では田舎の代名詞みたいなものです。どこまで行っても地平線ばかりで、車を100キロでとばしても動いているのか判然としません。でも米国というのは大半が田舎であって、その多くがアイオワと似通っています。この映画でも、地域は異なりますが似た風景が広がっていて感慨深かったです。
英語の表現としては、”You have what it takes.”を検討したいと思います。映画の最後の方で出てきました。これは「成功するために必要なものを、あなたは兼ね備えている」といった意味になります。つまり、「あなたは向いているよ」という励ましや賞賛の言葉です。前向きですよね?