2015.06.10 「ジャージー・ボーイズ」
英語教師:上杉ひろ
原題は”Jersey Boys”です。2014年制作。監督はクリント・イーストウッドです。題名のジャージーとは、主人公達がニュージャージー州出身であることから。
話はロックンロール・グループのフォー・シーズンズについての物です。結論から言えば、感動しました。私は滅多に映画で感動することはないのですが、この映画は終盤でいたく心を揺さぶられました。
また、この映画に登場する数々の歌は聴いたことはあるけれど、誰の歌なのか知らずにいました。この映画を観てフォー・シーズンズと判明しました。たくさんヒットを飛ばしたグループなのですね。
映画全体としては成功の「光と影」について考えさせられる内容です。成功の「光」には蝕む「影」の部分がつきまとうという考えです。それは個人のレベルにも見られますし、社会規模でも見られます。成功の「光」が強ければ強いほど、「影」も大きくなる、といった見方です。アメリカ社会も世界をリードする「光」の中で、麻薬といった「影」の部分が多いのは一例です。
英語の表現としては、終盤でチラリと出てくる台詞の”in a civilized manner”に引かれました。簡単な言い方の”in a good manner”同様、「行儀よく」といった意味ですが、こうして少しひねりを加えることで、ぐんと洒落た表現になりますよね?