2015.05.13 映画紹介・「マンデラ」 ~自由への長い道~
英語教師:上杉ひろ
原題は”Mandela: Long Walk to Freedom”です。2013年制作。
マンデラというのは南アフリカ共和国の政治家で、彼の実話に基づいた作品です。アクション満載の派手な映画とは異なり、けっこう重い内容で、人種問題が主なテーマです。
それにしても人種問題というのは難しいものです。米国でもキング牧師みたいなスーパースターが登場しても、なかなか払拭できないものです。ベルリンの壁が崩壊した時に私は米国の高校に在籍していましたが、それでも米国では相変わらず黒人街に警察が怒涛のように攻めている様子を見て、暗澹として気持ちになりました。
本作品はマンデラ氏の個人的な話にとどまらず、時代のうねりが上手に取り込まれていたので、時代を背負った人の運命というものに思いを馳せたりもしました。ラブ・ストーリーの要素も絡まっていて、その点でも楽しめる内容になっています。
英語の表現としては、前半に”deserve”という単語が出てきました。よく使われる単語です。例えば”I don’t deserve this.”と言えば、「私にはこんな酷い(or 良い)目にあう必然性がない」と云った意味になります。理不尽に感じる時などに使ってみましょう!