2011.12.30 人間には時に危機と不安が必要
私は日本に来てからずっと東京の真ん中に住んでいるせいか、
これほどさびしい人間関係を感じることはなかった。同じビル同じ階に住んでいても
お互いに分かりません。言葉を交わしたことさえもないのが普通です。
私はよく通っているホットヨガのところもそうです。隣に座っていても、決して
お互いに見ようとも、言葉を交わそうともしません。
3,11の地震が発生した瞬間、私はこのスタジオでホットヨガを始めようとしているところでした。
激しい揺れでみんな怖がって、自然に手を取り合ったり、言葉をこわしはじめたりしました。
安心感を求め合っているのか、その瞬間地震のことより、その雰囲気に気になっていました。
9,11のテロ事件もそうらしいでした
アメリカ人は普段人にタッチしたりはしないらしいですが、しかし、あのビルから外に逃げる間に、お互いに支えたり、助けたりしていました。
これはそもそも人間が持っている本能でした、現代化の社会ではだんだん失ってしまうではないでしょう。
危機と不安の中で、人間の本能が蘇るものではないでしょうか。
日本に来てから、よく日本の方に「中国人が平気でお金を貸し借りしますね。」
「どうして家族をあんなに助けるのですか」「一人の中国人の女性をもらったらったようです・・・」
まだ貧しかった中国人は家族助け合ってやってきました。一人だけで幸せになれないでしょう。家族だけではなく友達同士も助けたりします。
このような助け合いは貧しいほど、平気でやり取りします。助けることはイコール自らの犠牲にするということです。
貧乏だから、不安だから、友達や親戚、家族の助けが必要なのです。
しかしだんだん豊かになってきた中国では、今はこのような助け合い意識が薄れてきました。これからももっと変わっていくでしょう。
日本人と結婚した中国人の友達の旦那さんが破産しました。
彼女は「中国にいれば、兄弟でも助けてくれますが、日本だから、親にも
兄弟にも誰にも助けてもらえないです。自殺しなければ幸いでしょう。」と言っていました
中国で仕事をしている一人の日本人の弁護士の話によると、中国人とビジネスをやっている日本人の事業が破産しました。そのパートナーの中国人が彼を見捨てることはなく、2億円に相当する商品を無料に提供して、再出発してもらって、成功を収めたというエピソードでした。
人を助けることには力が必要ですが、逆に人に助けてもらうことも一つの生きる能力です。
日本の皆さん、自殺する前に人に助けてもらってみてください。一度助けてもらったら、次に必ず助ける気持ちになります。
今は世界で起きている天災と経済危機などは、人類を再調整しているのではないかと
私は思います。
yuyi
2011年12月30日 in 上海