2011.12.26 yuyiと模糊の会話
発音学習は(主に小脳)訓練であることは,語学教育の世界ではすでに全
世界の常識です。ただ,日本ではなぜかそれを実践する先生や生徒が少ない
のが不思議です。単語や文法の暗誦に走る傾向が強いです。
私は,1966 年に日中学院に入り,すぐに二つのことを言われました。一
つは発音が正確に出来なければ,外国語は上達しない。もう一つは発音は科
学的な手法を使って反復練習すれば,練習時間に比例して上手くなる,とい
うことです。
私はその手法を信じて,40 歳過ぎの亡妻に 1 年がかりで発音の訓練を施
し,私並みの発音が出来るようになりました。
董翠さんのお仕事がますます成功することを祈っています。
模糊より
これは一つの大きな問題です。日本人の「短所」とは言えます。
例の加藤さんの本でも言ったように、
「日本人には語学能力はありません。」
私からみれば、インプットが強い、アウトプットが弱い、つまり
暗記能力がありますが、再生能力がありません。
(日本の皆さん、失礼しました。多分これは日本人に語学を
教える先生達の一番苦しいところかもしませんが、
日本人の生徒はみんなすごく頑張っている。)
これは一つ2つ要素が出来た結果ではありません。
文化の特徴によって、作り上げた人間社会の環境、またその環境で
人間の性格と思考パターなどを形成されます。
きっちりのルール社会と周りの人間の意識に常に左右される不自由な
「ミクロ環境」(いわゆる“ムラ意識”)は「デジタル型」の
人間を形成してきます。
それは臨機応変能力が欠け、融通の利かないタイプです。
日本に長く住んでいる中国人の私達も、こういうふうに少しずつ
変わってきています。
しかし少し外国文化に染められる日本人がかなり違ってきますが、
こういうタイプの人間だから、世界を誇る品質の「ものつくり」が
出来たわけです。
私は「日本人と中国人の長所を結ばれば、無敵な民族になる」と
ずっと思っていましたが、しかし、最近不安定な世界を見れば
「無敵な民族」なんて世の中には必要がないと考え直しました。
とは言え、これほど極端な両文化に挟まれて生きている
私のような人間はどうすればいいでしょう。
yuyi