2011.11.27 中国人の特徴②
前回の話を続けましょう。
「跪く」ことと「お辞儀」は中国人にとってどんなものなのか少し詳しく話したいと思います。
日本人にとってなんでもない「跪く」つまり「正座」と美しい「御辞儀」は中国人にとってどんなものでしょう。。「跪く」という行為がそもそも祖先や親にしかしないことです。人にすれば、単なる謝ることだけではなく、例えば相手の家族を死なせて、許しを請うときなら、そこまでやるかもしれません。またあんまり尊敬している人が無くなったりするときに、この姿勢で分かれることもあります。逆に人を侮辱するときに、無理やりに跪かせまることがあります。
日本人の何でもない「すみません」や「ごめんなさい」のような軽々に口にする「謝る」せりふが中国人には大変なことです。中国人がそんな簡単に謝ることはしません。「御辞儀」というのが頭を下げることです。口でさえ謝らないのに、頭が簡単に下げられますか。何でも「礼儀」で通す日本の常識が中国では通用しなくなります。
以前にソニーの生徒さんからこんな話を聞かせました。中国にいる中国人社員(店員)を研修するとき、日本と同じように「御辞儀」を教えようとしていましたが、「これだけをやめなさい」と堅く拒まれました。日本人がいつも日本のやり方や常識まで外国に「輸出」しようとしているのが日本人の一つの特徴だし、失敗の一つ大きな原因でも有ります。何年も時間をかけてやっと気づいた日本企業の皆さんが少なくないでしょう。
サービスという認識がまだ薄い中国人が仕事するとき、人にうらやましがられたい、人の上に立とうとして、頭を上げて見られたいのです。ただ店員ぐらいで、お客さんにぺこぺこ頭を下げたりするなんて、受け止めがたいことに決まっているでしょう。
中国人は人との付き合いの態度がよく「不卑不亢」という言葉で表現します。卑屈のならず高ぶらず、つまり卑屈でもなく、傲慢でも無い態度が好みます。
去年DVDの撮影で大連にいたとき、その世界がほとんど何にも知らない義理の弟がこう話していました。「在中国像日本人那样点头哈腰的怎么可以呢?」(中国では日本人のようにぺこぺこしてたらだめでしょう。)
今は日本人が普通の中国人にとって、かなり身近な存在になってきています。
待续
yuyi
2011年11月30日