2011.11.13 迷いや不安を考えない、踏み出せば答えはそこにある(2010年10月5日)
中国人の友達からこんな相談がありました。
日本人のご主人と結婚したとき、ご主人は自分の会社を経営して、何の不自由のない生活をしていましたが、不景気で倒産してから、何年も経ちました。
ご主人は現在会社で勤めていますが、収入が少ないですが、まだ安定に暮らしています。
最近、ご主人のほうからまた独立で何かやろうと言い出しました。二人はどちらか仕事で家計を支えなければなりません。万が一また失敗したら、子供もいるし、どうしようと悩んでいました。
私の答えは、彼女はパートでもして、当面の生活を工面して、全力ご主人を支えることです。
そして「最悪また会社勤めになるから、心配はいらないわ」と押してあげれば、ご主人もきっと迷わず前に進むはずです。こんなときこそ夫婦の絆を固めるチャンスとなり、女性は男性に海のような力を与えることは出来ます。
彼女の気持ちはよく分かります。誰だって怖いときがあります。
私は会社を辞めるときの気持ちを思い出させました。
あの時本来は会社で勤める以外の選択肢無かったはずでした。
大抵の外国人は大学を卒業してから、会社で勤めて、永住権や帰化などの道のりになりますが、私もそのままで5年間経てば、確かに念願の永住権を手に入れるのは一番近道でした。
しかし、5年間の青春で永住権と交換する価値があるかどうかとのことでした。しかし私にとって会社をやめると、安定な生活を失うことだけではなく、下手にすると中国に帰ることになってしまうのです。安定を選択するか、本当に生きる意味を求めるか、苦渋でした。
独立の準備など何にもしていないし、先に何も見えていませんでした。頭の中にあるのは、やめるなら早いうちにということでした。
怖くないといったら嘘でした。踏み出したら何とかなるとそんな簡単な思いでやめました。「どうしてやめるの」と同僚に聞かれたときに、私は「もう時間が無いから」と答えました。「いいえ、青春の時間がない」とまた補って説明しました。
教室の運営は何の一つも知らなかった私は、全部一から勉強しながらやってきたのです。
私の永住権は普通より遅いのはこの原因です。この5年間はたいしたことは出来ませんでしたが、好きなことをやり遂げただけです。せめてこれからの人生にとって大きな意味をしています。
あのときの無謀な行動は無ければ、今日の私もおりません。
アキさんの言葉を借りると、「迷いや不安を考えない、踏み出せば答えはそこにある。」
もう一つのお知らせですが、私の永住権の許可が下りました。
2010年10月5日