2011.11.13 公家的③(2010年12月15日)
妹達はよく通っている日本の健康センターのようなところで、
体を休みながら、脚本を作り直していました。打ち合わせてから、
「投影」でせりふや本の内容を見ながら撮影できることを知り、
DVDの本当の形が見えてきたので、脚本も作り直さなければなり
ませんでした。
第一回目の撮影のとき、彼女が作ってくれた背景の布に顔料を塗
布すると、しわしわになるもので、画像をみたら「これは絶対無理
です。作り直してください。」と要求しました。前日に試したとき
に背景は小さいため、作り直したのに・・・普通はこのぐらいだった
ら彼らから見れば、問題ではなかったはずです。「みんなこういう
ふうに使っていますけどかど・・」
一応撮影はしました。練習として。
撮影の前日、私は電話でGさんと話しました。念のため。
「今回の見積もりはかなり予測以上高くなっていますが、Gさんは
どうしたいですか、給料はそんな高くないし、私のほうからお小
遣いを上げますから、値段を下げてくれませんか。」
「私はお金のためにこの仕事をやっているではないから、コストを
考えなければなりません。どうしても高く思っていれば、最後2000元
を安くしますよ。」
「じゃ、この件はとりあえず置いときましょう。」
本人は要らないと言っていたから、彼女のことをこれ以上考えなく
てもいいということです。撮影はどうなるか分からないので、少し
余地を残りたかったのです。ちゃんと気楽にさせて貰っていいものを
作ってくれれば、何千元の問題ではありません。
次の日、正式に撮影に入りました。1回撮影すると、本の半分
くらいの内容になります。あわせて5、6時間かかりました。
一度収録が終わったら、体の全てのエネルギーと脳みまで全部
カメラの吸い取られたように、抜け殻になります。家に帰ってから、
何時間経っても、体の感覚が戻りませんでした。
その疲れ方は初めて経験しました。何ヶ月の咳で、体の底の力を
まだ快復していないか、そもそも、この仕事はこれほど疲れること
なのか、分かりません。
一日休んで、また一日収録することにしました。Gさんはこれ1回
で全部終了しようと思っていました。しかし私はどれほどきついか、
よく分かるので、無理だと分かっています。
収録した画像を見て、どうも納得できませんでした。顔には生き
生きした表情が見えなかったから。前回の部分はもう一度取り直し
てみたいと考えはじめました。
そうすると、今日は命をかけても、最後まで終わらなければなら
ないと思っていました。彼女の態度はすでに私にプレシャーをか
けています。
収録はカメラの担当と投影の担当と音声の担当の三人スタッフが
付き添ってくれます。Gさんは投影の担当です。
少し長く休んでも貰って、最後の部分を終えようとしていました。
その時、彼女はチャイナドレスショーの音楽はどうすればいいか
など聴きました。
やはりGさんの気持ちはどうしても今日中に終わりたいです。口は
董さんの調子を見て撮影はすすむと言いながらも・・・
私はチャイナドレスショーが今日は無理だと答えました。
食事は終わって、スタジオに戻り、撮影は再開し始めました。
このとき、彼女の態度は変わり始めました。
携帯のメールをしながら、投影します。読み終わってから、
次の無いように移してくれない・・・・
立つだけで足がしびれて、体力も限界なのに、彼女の様子で集中も
出来なくなりました。
これならもう収録は出来ません。