2011.11.13 マイケル・サンデル②2011年4月21日
その討論の流れでは、アメリカの学生と日本人の出場者は平気で自分の国の
悪いところを話していました。
上海の学生はそれを聞いて何を感じたか分かりません。(びっくりしたでしょう。)
その影響なのか、上海の学生の発言はだんだん深く広く広げていきました。
最初の冷ややかな態度を持ったサンデル教授は興味深く興奮気味で質問を続けました。
(私の敏感なのか、はっきりそういうふうに感じていました。)
やはり中国人は自分の考えをまとめて言葉で表現するのは得意です。
それは中国の文化とアメリカの文化がなんとなく息の合うところだと
感じていました。
原子力発電はこれから廃止すべか続くべきかについての質問ですが、
アメリカの学生は口を揃って、続くべきだと答えました。
さすがに「冒険国」の思想ですが、とても気分爽快をさせてくれました。
東京知事選討論会は一度テレビで見ました。
同じ質問でした。
石原知事だけは続くべきだと言っていました。
他の三人は全部廃止すべきだと言っていました。
原子力発電はそんな簡単にやめられないのは誰でもわかっているはずです。
危険だと知りながら、沢山の犠牲を払って、最後成功かつ安全な道に辿りづいたのは
今まで人類が歩んできた道です。
石原さんは高齢で残念ですが、知事には彼しかないとその時思っていました。
(もちろんこれだけではなかった)
ハーバード大学の20代学生さんの度胸は東京知事候補の方々
よりはるかに大きいです。
では東京大学の学生はどうでしたか。
正直に言うと、あまり印象に残っていませんでした。
彼達が一体何を発言したか、どんな顔をしていたか、その後思い出そう
としても何にも浮かべませんでした。
(緊張していた様子以外はありませんでした。)
前に女優達のような「ゲスト」がいたせいか、確かに「ゲスト」の
方々の話は印象に残っていました。けれどもこの番組で聞きたいのは
日本の20代の学生の話です。
この番組が学生のために作ったと思います。
どうして「ゲスト」を入れなければならないかと分かりません。
本来は三大學の学生の対決でした。
どうして東京大学の学生を堂々と英語で対応させなかったかは分かりません。
(NHKの番組です)
せっかくの機会だったのに・・・
もしゲストはいなくても、日本の学生はどれほどの存在感を
アピールできるか想像にはつきません。
今回の地震は世界を感動させた日本人の美徳のうらには何を伴っているか
日本の皆さんは考えたことがありますか。
もちろん秩序をたもち、混乱せず、譲り合いなどの行為は美徳であり、
日本以外の国では考えられないのは事実でしょう。
しかし物を言わぬ、感情を抑え、我慢するという美徳の裏に伴って
いるのがうつ病と自殺症と陰気ないじめ症だと私にはこう思わざるを得ません。
今は放射能で色々と騒いでいますが、実は目に見えない放射能と同じ威力を
持っているものがすでに日本の社会を蝕んでいます。
とうとうここまでしゃべってしまいました。
次回に続きます。
2011年4月21日