2011.11.13 アイツを倒してこい(2010年11月9日)
去年も同じように母親が知りながら、いじめられて自殺した小学生の事件を皆さんまだ覚えていらっしゃるでしょう。今回はまた同じですね、親が知っていても防ぐことは出来ませんでした。
一体責任はどちらでしょう。社会に?学校に?いいえ、その前に親の責任を問わなければならないと思います。学校と相談しても効果は無かったのに、まだ期待していた、頼っていた親の判断力のなさと鈍感力に対して言葉はありません。
中国の友人の話ですが、企業家の父親がいつもいじめられて泣いて帰宅した一人子の息子をしばらく黙ってみていました。ある日また泣いて帰ってきた息子に棒を渡して、「今日はアイツを倒さなければ、この家に帰ってこないで!怪我させたら、お父さんがお金を出して、治療してあげるから、アイツを倒してこい」と子供を外に追い出しました。
その日に、その泣き虫の息子は本当に棒を振るって、相手を殴りました。それからいじめを止めました。
子供同士のことですから、子供を自ら立ち向かわせて解決する能力を養わなければなりません。決して親が顔を出していけません。昔から中国人はこういう考えを持っています。(今はどうなっているか分かりません。)
私は何年ぶりに上海の友達に会ったとき、彼女は最初に口に出した言葉は「中国では自分のことを自分で守る。」と外にいる人間の私への警告でした。
確かに日本は平和しすぎて、ぼけてしまいそうな感じですが、社会に責任を押し付けても、後祭りでいくら騒いでいても落とした命は戻ってこないです・・・・・・
2010年11月9日